彼女は予想の斜め上を行く
「で?企画案出来そう?」
「ん~。ボチボチ…ですかね?」
嘘だ。
冒頭の弱々しい独り言でも述べた通り、恐ろしくアイディアが浮かばない。
この一週間。
当社はもちろん他社の商品を参考にするため、色々なケーキ屋に足繁く通った。
様々な資料なども参考に考えてはいるのだが、どうにもこうにも頭が働かない。
いっそのこと、ひとりでやります発言を取り消したいのだが、それもダサすぎて出来ずにいた。
「じゃっ、見せて?」
浮かばないなりに、なんとか絞り出したいくつかの企画案を。
人様にそれも惚れた女に見せるのは、実に心苦しい気がした。
しかし開発課の手伝いもしてくれている金本さんに見せないわけにもいかず、オズオズと何枚かの紙を渡す。
「……………」
……これはもしや絶句というやつか?
あまりにも出来がヤバすぎて、絶句中というやつか?
「あっ、これは使えそう……」
そう言って、一枚だけ紙をデスクの上に置いた。
「ん~。ボチボチ…ですかね?」
嘘だ。
冒頭の弱々しい独り言でも述べた通り、恐ろしくアイディアが浮かばない。
この一週間。
当社はもちろん他社の商品を参考にするため、色々なケーキ屋に足繁く通った。
様々な資料なども参考に考えてはいるのだが、どうにもこうにも頭が働かない。
いっそのこと、ひとりでやります発言を取り消したいのだが、それもダサすぎて出来ずにいた。
「じゃっ、見せて?」
浮かばないなりに、なんとか絞り出したいくつかの企画案を。
人様にそれも惚れた女に見せるのは、実に心苦しい気がした。
しかし開発課の手伝いもしてくれている金本さんに見せないわけにもいかず、オズオズと何枚かの紙を渡す。
「……………」
……これはもしや絶句というやつか?
あまりにも出来がヤバすぎて、絶句中というやつか?
「あっ、これは使えそう……」
そう言って、一枚だけ紙をデスクの上に置いた。