彼女は予想の斜め上を行く
トサッと小さな音を立てて莉緒をソファーに押し倒した瞬間だった。
―――ピンポーンッ
部屋に突然鳴り響くインターホンの音に。
「行っちゃダメェ……」とねだる肉食系女子。
「すぐ戻って来るよ」と小さな笑みを浮かべ立ち上がり、テレビモニターを見ると……。
「宅配便か……」
そこには宅配業者の姿。
「あっ、印鑑出しといてあげる~」
「サンキュー。多分すぐ見つかるとこに適当に閉まってあると思う」
俺の呟きに反応した肉食系女子の好意に甘えることにした。
俺を俺以上に知り尽くしてる節のある莉緒が軽く家捜しをしているのを横目に玄関へ向かい、扉を開ける。
「あっ。あったぁ♪……ん?なに、これぇ?」
この時、俺は印鑑の置場所をすっかり忘れてた。
だから当然それすらも忘れてた。
「TOKYO……ケーキショー?」
チケットと印鑑が同じ場所にあること忘れてた。
―――ピンポーンッ
部屋に突然鳴り響くインターホンの音に。
「行っちゃダメェ……」とねだる肉食系女子。
「すぐ戻って来るよ」と小さな笑みを浮かべ立ち上がり、テレビモニターを見ると……。
「宅配便か……」
そこには宅配業者の姿。
「あっ、印鑑出しといてあげる~」
「サンキュー。多分すぐ見つかるとこに適当に閉まってあると思う」
俺の呟きに反応した肉食系女子の好意に甘えることにした。
俺を俺以上に知り尽くしてる節のある莉緒が軽く家捜しをしているのを横目に玄関へ向かい、扉を開ける。
「あっ。あったぁ♪……ん?なに、これぇ?」
この時、俺は印鑑の置場所をすっかり忘れてた。
だから当然それすらも忘れてた。
「TOKYO……ケーキショー?」
チケットと印鑑が同じ場所にあること忘れてた。