社長と秘密の生活


地下駐車場に外灯はあるものの、薄暗い。

しかも抱きしめられ、男の人の胸に顔を埋める形になっている今―――。

傍から見たら、恋人同志にしか見えない。

いくら人通りが無いとはいえ、誰かに見られたら困る。


「本当にもう、大丈夫ですから……」

「話してくれるまで離せないな」

「えっ!?」

「早く!!」


抱きしめている腕を強めて来た。

キャ―――――!!

もう、この状態限界!!!

恥ずかしくて、顔から湯気が出てるよ。

ゼッタイッ!!



< 10 / 557 >

この作品をシェア

pagetop