社長と秘密の生活
急いで声がした方に行くと、心臓が止まるかと思った。
そこに――――。
男2人に襲われている“杏花”がいた。
1人の男は杏花の両手を後ろ手に押さえ、
もう1人の男は無防備な杏花に身体を密着させた状態。
しかも、スカートの中に手を入れ…
杏花のお尻を撫で回している!!
俺は身体中の血がフツフツ沸騰する想いに駆られ
全力で杏花目指して駆け寄った。
すると、
「カナメェ―――――――――――!!」
杏花は俺の名を叫んだ。
俺は胸の奥から怒りが込み上げて来て
気づけば、男2人に殴り掛かっていた。
男2人は体格が良いだけで、差ほど強くない。
護身用にと空手や柔道を習っていて良かったと、
俺は心からそう思った。