社長と秘密の生活
「ここで会ったのは何かの縁。保障は出来ないけど、その病院で必要な検査を受けた上、履歴書を持ってうちの会社に来ると良い。受付でその名刺を見せればいいから」
彼は優しく微笑み、頭を撫でてくれた。
「本当に……いいんですか?私みたいなので…?」
「さっきも言ったけど、採用の保障は無いよ?うちは元々中途採用してないから」
私は嬉しさで今にも溢れそうな涙を堪え、深々お辞儀をした。
「あっ…りがとう…ございます。必ず、伺います」
再び、深々お辞儀をして、お礼を述べた。
「じゃあ、待ってるから……」
彼は軽く手を振り、車で去って行った。