社長と秘密の生活


「ここで会ったのは何かの縁。保障は出来ないけど、その病院で必要な検査を受けた上、履歴書を持ってうちの会社に来ると良い。受付でその名刺を見せればいいから」


彼は優しく微笑み、頭を撫でてくれた。


「本当に……いいんですか?私みたいなので…?」

「さっきも言ったけど、採用の保障は無いよ?うちは元々中途採用してないから」


私は嬉しさで今にも溢れそうな涙を堪え、深々お辞儀をした。


「あっ…りがとう…ございます。必ず、伺います」


再び、深々お辞儀をして、お礼を述べた。


「じゃあ、待ってるから……」


彼は軽く手を振り、車で去って行った。



< 13 / 557 >

この作品をシェア

pagetop