社長と秘密の生活
「ねぇ、要?ちゃんと寝れたの?」
「ん?」
「いつも要が寝てるところ見てないから」
「寝てるよ?杏花の寝顔を見ながら」
「/////////////」
要は私の頬に手を添えて。
「寝顔……変じゃない?」
「全然。すげぇ可愛い」
「/////////////」
もう!!
恥ずかしいセリフを恥ずかしげも無く言うんだから。
こっちが照れちゃうじゃない。
「さっきも、もう起きてたんだよね?」
「まぁね」
「何で目を閉じてたの?」
「なんでだろうね?」
要は枕に肩肘をついて、不敵に微笑んだ。
カーテンから洩れる朝日が、要の顔に微かに降り注いで。
妖艶な雰囲気を醸し出している。