社長と秘密の生活


来月末にオープンするという情報を掴み、

仕上がり具合を偵察しに行く…というワケ。

仕事の内容は被らないが、業績が良いと会長の目に留まる。

後継者の座を争っている今、奴だけ良い顔をさせられない。


それゆえ、俺は気を抜く事が出来ない。


俺は沢田と共に修矢の新店舗へと向かった。


「社長、着きました。ここが、例のレストランの様です」

「ここか……」


南欧を思わせる白い造りになっている。

立地条件は結構良い。

大通りに面していて、近くに被る様な店は無い。

外観も…まぁ、悪くない。

白い壁が映えるように緑で囲まれている。

駐車場も結構確保されており、印象はかなり良い。


俺は小さく息を吐いた。

ヤバいんじゃないか?


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