社長と秘密の生活
これで店内の雰囲気や料理の質、接客のレベルが揃えば……マズいな。
「沢田、帰るぞ!」
「もう、宜しいのですか?」
沢田が心配そうな表情で…
「社に戻って、プロジェクトの準備を早める」
「承知しました」
俺たちは急いで会社に戻った。
『新プロジェクト』さえ上手く行けば……。
俺は杏花に“仕事で遅くなるから、先に寝てて”とメールを入れ、
………深夜まで仕事をした。
修矢に先を越されて堪るか!!
俺だって……実績を挙げて見せる。
本当なら1分でも早く自宅に帰りたい。
けれど、今は仕事が優先だ。
全ては……修矢に勝つために。