社長と秘密の生活
沢田さんの表情が……変だよ?
胸の奥のモヤモヤがどんどん濃くなっていく。
「それで、明日は朝イチで役員会議が入っておりますので、社長のお召し物をお預かりしたく……」
「そうですか、分かりました。すぐに用意しますので少しお待ち下さい」
「恐れ入ります」
私は要の着替えを手早くまとめ、沢田さんに手渡した。
「有難うございます。では奥様、お休みなさいませ…」
「あの………沢田さん」
「何でしょう?」
私はさっきの沢田さんの様子が気になり、
帰ろうとする彼を呼び止めてしまった。