社長と秘密の生活


「その……会食相手ってどんな方だったんですか?」

「えっ?あの……ご存知か分かりませんが。工藤物産という会社の社長様とそのご家族様です」


―――――――ズキッ。


胸の奥が重く痛んだ。

胸の奥のモヤモヤはますます濃くなり、

痛みを伴うほど胸の中を蠢いている。

工藤物産……。

しかも、その“ご家族様”って……。

もしかしなくても……“千鶴”さんと。

要は彼女と一緒に食事をしたの?

しかも………泥酔するほど??


「そうですか。では、要のこと宜しくお願いします」

「はい、承知しました」

「お休みなさい」


私は、沢田さんに挨拶をしてドアを閉めようとした。


その時―――!!


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