社長と秘密の生活
「杏花、心配はいらないよ。俺は杏花の傍にずっといる。杏花が俺の傍にいてくれるだけで他は何もいらない」
そっと呟くと……。
!!!!!
急に杏花は泣き止んだ。
………聞こえているのか?
「俺には杏花だけ。お前だけだよ」
俺は杏花の耳元で優しく囁いた。
「……っかなめ?」
凄く小さな声で俺の名を口にした。
俺は優しく頭を撫でながら…
「ん?なぁに?」
「かなめ?」
杏花は目を閉じたままそっと呟く。
「ん?」
俺は杏花の耳元で優しく声を掛けると…
「かなめ!?」
急に目を大きく開け驚いた様子で
……俺の方に顔を向けた。
そこへ俺はすかさず、
「杏花、愛してるよ」
―――――チュッ。