社長と秘密の生活


「キャァ―――――――アッ!!いっ、いつ帰って来たの!?」


杏花は驚いて飛び起きた。


「さっき」

「何でいるの?」

「ここ、俺んち」

「そっ、そうじゃなくて。今日、沢田さんが着替えを取りに来て…ホテルに泊まるって」


大きい瞳をさらに大きく見開いて訊いて来る。


「泊まったよ?」

「じゃあ、なんでいるの?」


杏花は小首を傾げて…。

俺がいることが余程驚いたらしい。


「早くに目が覚めて、杏花に会いたくなったから」

「へっ?」


意味が分からない…と言った感じに固まっている。


俺はそんな杏花をそっと抱きしめ……


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