社長と秘密の生活
「あのね?入っちゃダメだって、分かってたんだけど、私に出来ること無いかなぁって思って仕事部屋に入ったの」
「それで?」
「そしたら、要と写ってるアルバムがあって…」
どんどん声が小さくなって…
「アルバム?」
なんだそりゃあ。
あの部屋に、仕事以外の物は無いはずだが…。
「どんなアルバム?」
「要が千鶴さんと仲良く腕組んでる」
杏花は俯きながら呟いた。
「はぁ?」
全然わかんねぇ。
……記憶にない。
一体、何のアルバムだ??
ってか、アイツとアルバムに載せるような写真を撮ったか?
俺は基本、女と写真は撮って無いはずだが。
全く記憶に無いし、
ホントに、それ……俺か??