社長と秘密の生活


「う~ん、カルパッチョとムニエルの間みたいな感じで、少し焼き目をつけて…野菜と一緒に和えます。」

「ふぅ~ん、凄く美味しそうだね?」


彼は優しく微笑んだ。


「そうですか?」

「あぁ、俺も食べてみたいな?」


―――ドキッ。

更に優しい微笑みを向けて来た。

要ほどではないけど、この人…結構カッコいいかも?


無邪気に微笑むだなんて…

余程、料理が好きなんだろうなぁ。

話も通じてるみたいだし。


もしかして……シェフ??

私は失礼の無い程度に彼を観察する。


細身のスーツを軽やかに着こなしてる感じは、

とてもシェフには見えないけど……。



< 214 / 557 >

この作品をシェア

pagetop