社長と秘密の生活
「う~ん、カルパッチョとムニエルの間みたいな感じで、少し焼き目をつけて…野菜と一緒に和えます。」
「ふぅ~ん、凄く美味しそうだね?」
彼は優しく微笑んだ。
「そうですか?」
「あぁ、俺も食べてみたいな?」
―――ドキッ。
更に優しい微笑みを向けて来た。
要ほどではないけど、この人…結構カッコいいかも?
無邪気に微笑むだなんて…
余程、料理が好きなんだろうなぁ。
話も通じてるみたいだし。
もしかして……シェフ??
私は失礼の無い程度に彼を観察する。
細身のスーツを軽やかに着こなしてる感じは、
とてもシェフには見えないけど……。