社長と秘密の生活
「違うって。香水プンプン匂わせてる色仕掛けの女じゃなくて、愛する男に手の凝った料理を作る…一途な女ってこと」
「///////」
何を言うかと思えば、一途な女だなんて……。
「だから、杏花の匂いスキ。俺のために一生懸命作ってくれるし、杏花の愛が詰まってるしな?」
「///////」
もう!!!
要ってば恥ずかしい事をスラスラと…。
まぁ、その通りなんだけど…。
「とりあえず、着替えて来て?用意しとくから」
要の腕からスルリと抜けて、
ジャケットの襟部分をそっと撫でる。
「仕方ねぇなぁ……チュッ!!」
ギャッ!!!//////////
部屋に響き渡るほどの乾いたリップ音を残して
要は部屋へ着替えに行った。