社長と秘密の生活
いつもの仕事部屋にて。
はあぁ~~……。
思わずため息が零れる。
今日から地獄の日々だな。
杏花のいない生活……。
俺……耐えられるか?
自信ねぇなぁ……。
ジャケットをハンガーに掛け、窓の外を眺めながら
―――けど、杏花の為だ。
耐えるしかない!!
今の俺に出来る事は距離を置く事くらいだ。
それにしても、偶然にしたら出来過ぎてる。
杏花の存在がバレたと仮定して、
一体、いつ?どこでバレたんだ?
胸騒ぎがして、思わず握り拳が出来ていた。