社長と秘密の生活



「杏花をカズの彼女として、しばらく囲ってくれ」

「はぁ!?無茶言うなよ…」

「杏花が“カズの女”って思わせられれば、しばらく静かだと思うんだ」

「そう…言われてもなぁ……」


和成は頭を抱えて困惑の表情を…。


「今、特定の女いないだろ?」

「まぁ、そうだけど…」

「頼む!!」


俺はテーブルに両手をつき、頭を下げた。

すると、


「もし……俺が杏花ちゃんに、手…出したら……どうするんだ?」


和成は俺を試すかのように…


「う゛っ……それは許さねぇ…だろうな」

「だろ?俺だって男なんだから、親友の奥さんでもずっと一緒にいたら変な気起こしそうで…」


和成は苦笑しながら呟いた。


「マジで!?」


マジで手を出す気じゃ……??


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