社長と秘密の生活
和成は真剣な表情で…
「で、どうすればいいワケ?」
「とりあえずは俺のマンションに杏花を迎えに行って貰って…カズの自宅に…」
「それで?」
「カズの彼女として、違和感が無いように振る舞って貰いたい」
「いつまで?」
「………」
「修矢が納得するまで?」
「あぁ」
いつまでと訊かれてもこればっかりは…。
奴が完全に杏花から手を引くか、
奴がこの一件……後継者問題から手を引くまで…。
「俺のやり方で文句は言わねぇってことか?」
和成は念を押すかのように…
「杏花が無事なら……」
「了解!!じゃあ、早速今日からで良いか?」
「あぁ。カズ……杏花のこと、宜しく頼む」
「あぁ、任せとけ」
俺は杏花を和成に託し、会社へと戻る事に。