社長と秘密の生活
「けど、外では誰が見てるか分かんないし。腕組んだり、抱きしめたりするのは我慢してな?」
「……はい/////」
要とは違うタイプだけど、宮本さんも凄くイケメンさんだわ。
軽くウインクされてドキッとしちゃった。
「まぁ、修矢が手を引くまでだからさ?」
「………はい」
………そうだわ。
あの、一条修矢って人が手を引くまで…。
「それじゃあ俺は仕事に戻るけど、杏花ちゃんの部屋は突き当りの右側ね?」
廊下の方を指差しながら、
「はい」
「ゲストルームだから気にしないで使って?」
「ありがとうございます」
「それから、俺の寝室以外は自由に使っていいから」
「寝室?」
「そう、寝室。たとえ杏花ちゃんでも、入ったら押し倒すから…気を付けて?」
一瞬、獰猛な眼つきをした気がして…
「十分気を付けます!!」
思わず、咄嗟に返事した。
「うん。そうしてね?」
「////////」
からかわれた事に今気が付き、
私は“既に遅し”状態に顔が真っ赤。
「じゃあ、行ってきます」
宮本さんは笑顔でリビングを後にした。