社長と秘密の生活
ダイニングへ来た和成さんは、
「要が杏花ちゃんにベタ惚れなの…分かった気がする」
「えっ?要がですか?それは無いですよぅ…」
要が私にベタ惚れだなんて…ありえない。
私は手を大きくブンブンと振った。
「ププッ…ほら、やっぱり。それだよ……ねぇ?」
「ん?」
何がやっぱりなの?
もう…何のこと言ってるのかサッパリ分からない。
私は頭に“?”を幾つも並べて、和成さんに料理を取り分けた。
「杏花ちゃんのメシ、毎回すっげぇ旨い。こんな旨いメシ、毎日食ってるアイツが超羨ましい!!」
「それほどでも……無いですから/////」
和成さんは食べながら褒めてくれた。
料理は唯一自慢出来るところ。
褒められて、つい顔が赤くなっちゃうよ。