社長と秘密の生活
時間が経つにつれ、
要を意識しないでいられるようになっていた。
それもこれも、和成さんのおかげ?
それとも…お酒のせい?
私は飲んだ事がない度数の高いお酒に、
ついつい好奇心で手をつけてしまい、
……ほんの少しほろ酔い気分。
要と女の人がお店を出て行った後は、
修矢さんと周りの女の人と一緒に…
料理の話で盛り上がった。
「昨日作った料理、すげぇ旨かったよな?」
「あっあれ?前に買ったセボリーが余ってたからねぇ~」
和成さんの質問に答えると、
「あのセボリー?」
「あっ、はい。カズは結構豆料理が好きなんですよ。ねぇ?」
「あぁ、杏花の料理はマジで何でも旨い!!」
「そうなんだぁ…」
修矢さんは肘をついて覗き込んでいる。
その眼差しは疑っているの?