社長と秘密の生活


薄暗いけどハッキリ分かる。

これは夢じゃない!!


「かなめ!?」

「あぁ。杏花……会いたかった」


要はギューッと抱きしめて来た。


……えっ?

………えっ!?

どうなってんの!?


「えっ?要、なんでいるの?」

「会いたかったから…」


要は首筋に顔を埋めて…


「そうじゃなくて、ここ…和成さんのマンションだよ?」

「うん、知ってる。鍵預かった」

「えっ??!!」


鍵預かったって……。


「とりあえず、しばらく修矢がおとなしくしてくれそうだし、俺…限界だから」


そう言って要は抱き寄せる腕を強めた。


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