社長と秘密の生活
要がゆっくり唇を近づけて来た。
「あっ、ちょっと待って。和成さんが帰って来ちゃう」
「あぁ、それなら大丈夫。今頃、どっかの女とホテルだから」
「えぇっ!?仕事のはずだけど…」
「今日、明日は帰って来ない」
「でも…」
「あぁもう!!今は他の男の名前出すなって」
「ッ//////////」
要は不機嫌な顔をして…
「杏花は誰の嫁さん?」
「………要…の」
「だろ?だったら、黙ってろ。な?……杏花」
要はゆっくり唇を重ね…
啄むように何度も角度を変えて。
要の指先は私の身体を滑らかに這って……。
彼が……要が、私の手の届く所に……。
自分の腕の中にいる彼を愛して。
「杏花……杏花………杏花……」
何度も、何度も……
要の声が心と身体に浸透した。