社長と秘密の生活
18.つかの間の休息
久しぶりに杏花を抱きしめ、眠りにつく。
眠るのが惜しい。
ずっと、杏花の寝顔を見ていたい。
色白でしなやかな指。
杏花の手を握りそっと口づける。
久しぶりに触れた杏花は、
初めて抱いた日と同じように
俺の理性をことごとく奪い去った。
何度抱いても抱き飽きない。
いや、ますます虜になるほど俺を翻弄する。
腕の中の杏花は気持ち良さそうにぐっすりと。
さすがに慣れないパーティーで疲れたか…?
それとも俺が愛し過ぎたか?
ごめんなぁ……。
ホント、ごめんなぁ……。
こんな形でしか会えなくて。
そっと前髪を横に流して、頬に軽くキスを落とした。