社長と秘密の生活
杏花にたった2カ月会わなかっただけで
こんなにも杏花を求めるとは思ってもみなかった。
女なんて、いてもいなくても変わらない生活だったのに…。
それが今じゃ、寝ても醒めても…杏花のことばかり。
仮住まいのマンションでの生活は、地獄そのもの。
杏花の声で目覚めることも…
美味しい匂いが漂うことも…
ましてや、杏花のぬくもりを感じることも無い。
毎日、冷たいベッドに横になり、
アラームの音で朝を迎える。
はぁ…。
俺はいつの間にか、
杏花無しでは生きていけない
身体になってしまったようだ。