社長と秘密の生活
俺は杏花の柔らかい髪に顔を埋め、幸せを噛みしめる。
『杏花は、俺がいなくても平気なのか?』
……そういえば、
和成からこれといって相談されたことは無かったな。
俺ほどベタ惚れじゃないのか…。
俺無しではいられなくしてやりたい。
はぁ…。
いつの間にこんなにも独占欲に支配されてたんだ?
この俺が、一人の女に惚れられたいなど…
今まで考えたことも無かったな。
俺は杏花の柔らかい胸に顔を埋め、
俺が愛している印を残す。
一つまた一つ、
杏花の白い肌に幾つもの紅い華を散らして
指先でそっとなぞる。
次、華を散らすのはいつになることやら。
俺は杏花を抱きしめ、
柔らかい彼女の感触と、
心地よい温もりを感じながら眠りについた。