社長と秘密の生活



「どうだか…。ねぇ、それより修矢さんの件は大丈夫なの?」

「それは分からない。警戒するに越したことないけど…」

「そうだね…」

「杏花はいつも何して過ごしてるんだ?」

「う~ん、家事全般?和成さんは何もしなくていいって言ってくれるけど、さすがに気が引けるから」

「カズに手料理…食わしてるんだってな?」

「うん。私が好きで作ってるのを無理やり食べて貰ってる感じだけど」

「カズが旨いって言ってた」

「ホント?私…他に何も出来ないから…」

「やりたい事とか…無いのか?」

「う~ん、今は料理してる時が1番幸せ。すごく楽しいの。他には…別に無いかなぁ…」



杏花は俺に抱きつきながら考えている様子。



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