社長と秘密の生活


食後はリビングでのんびり。

ここが和成のマンションという事も忘れて…。


「要といつまでいられるの?」

「夕方ごろまで…かな?」

「じゃあ、あともう少ししか一緒にいられないんだ…」

「ごめんなぁ?どうしても外せない会食が入ってるんだ」

「……うん。大丈夫………」


杏花はムリに笑って見せる。

俺を安心させようと……。


はぁ……。

俺はどうして、

こんなに杏花を悲しませる事しか出来ないんだ?



俺は立ち上がり、

ソファに座る杏花の前に跪いた。



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