社長と秘密の生活
室内は小部屋が3つあり…
入口脇は倉庫(材料、調味料がある)入口正面は調理室。
入って一番奥の部屋はダイニングになっていた。
部屋の隅々まで掃除が行き届いていて、
何処を見渡してもキラキラ光って見える。
部屋の装飾は煌びやかで、
如何にもセレブマダムに相応しい感じ。
思わず、目を大きく見開いて生つばをゴクリと飲み込んだ。
すると――――、
「杏花さん、こちらが早苗先生よ」
私は慌てて振り返り、
小夜さんの隣りに立つ長身の女性に挨拶をした。
「初めまして、佐久間杏花と申します。宜しくお願いします」
私は丁寧に深々とお辞儀をした。