社長と秘密の生活
その後は、簡単に試食を済ませ…
先生の作ったスィーツを食べながらお茶を戴いた。
作った料理は持ち帰りOKと言うことなので、
私は遠慮なく戴くことにした。
「では、そろそろお開きに致しましょう」
先生の掛け声で帰る準備を。
「杏花さん、連絡先を交換しても宜しいかしら?」
「はい、喜んで」
「教室が無い時でも、お暇な時はお茶でも致しましょうね?」
小夜さんが優しく言葉を掛けてくれた。
久しぶりの人との会話。
いつも和成さんとしか会話して無かった分、
今のこの状況が新鮮で堪らない。
私は高揚感を抱きながら連絡先を交換し、料理教室を後にした。