社長と秘密の生活
女はかなり濃い化粧とキツイ香水を漂わせ、
馴れ馴れしく俺にすり寄って来た。
「少し、お話宜しいかしら?」
上目遣いの猫撫で声で。
「あぁ…」
俺は女に誘われるまま奥の窓際で、
シャンパングラスを手にしながら
「要さん、お仕事順調ですか?」
「あぁ、今のところは…」
この女は何がしたいんだ?
修矢に言われて、俺の探りか?
「今、お付き合いしている人は?」
「彼女はいない」
結婚はしているが彼女はいない…よな?
女は探るような目で俺を見ている。
すると――――、