社長と秘密の生活
「本当ぉ~!?私ぃ~前々からぁ、要さんのことぉ~気になってったんですぅ~」
急に甘ったるい声で俺の腕に絡んで来た。
誘ってるつもりか?
香水臭くてヘドが出る。
それに、何なんだ?
その変なしゃべり方。
甘えた声を出せば男が喜ぶとでも思ってんのか?
――――むしずが走る。
「へぇ~。それは光栄だな?」
この女は何がしたいんだ?
修矢から俺に乗り換える気か…?
俺は女の行動が気になり、仕方なく話を合わせた。