社長と秘密の生活
「ゴメン、杏花ちゃん。さっきの会場に親父の友達がいるらしくって、挨拶して来る」
「あっ、はい。私も行った方がいいですか?」
「いや、大丈夫。すぐ戻るから。ついでにルームサービスも頼んでおくからシャワーでも浴びたらいいよ」
「シャワー?」
「じゃあ、行って来る。料理が来たら、先に食べて良いからね?」
「あ、はい、行ってらっしゃい。ごゆっくり」
私は和成さんを見送った。
しばらく夜景を見ていたら、
ルームサービスが運ばれて来た。
それもスゴイ豪勢な料理。
ワインにケーキまである。
クリスマスだから……だよね?
本当に和成さんって優しい人。
ちゃんと御礼と言わなくちゃ。
戻って来たら、お風呂にでも入るかな?
一応、用意しといた方が良いよね?
私は浴室へ――――