社長と秘密の生活
柔らかい薄明かりに照らされた杏花は、
俺の視線をいとも簡単に捕らえて、
2カ月以上も会えなかった日々を
―――――――たった一瞬で埋め尽くした。
吸い寄せられるように白い肌に口づけを。
俺はゆっくり味わうように唇を這わせて。
身悶えているのか、軽く震えている杏花。
そんな彼女が愛おしくて、
彼女の全てを味わい尽くすように。
艶めかしい表情の杏花と
俺の理性を奪い去る……甘美な声。
そして……、
浅い呼吸の杏花と
これ以上無いほどに興奮する俺。
俺達の周りだけ
誰も近づけない程の
夫婦の甘い時間が流れていた。