社長と秘密の生活


柔らかい薄明かりに照らされた杏花は、

俺の視線をいとも簡単に捕らえて、

2カ月以上も会えなかった日々を

―――――――たった一瞬で埋め尽くした。


吸い寄せられるように白い肌に口づけを。


俺はゆっくり味わうように唇を這わせて。


身悶えているのか、軽く震えている杏花。


そんな彼女が愛おしくて、

彼女の全てを味わい尽くすように。


艶めかしい表情の杏花と

俺の理性を奪い去る……甘美な声。


そして……、

浅い呼吸の杏花と

これ以上無いほどに興奮する俺。



俺達の周りだけ

誰も近づけない程の

夫婦の甘い時間が流れていた。


< 388 / 557 >

この作品をシェア

pagetop