社長と秘密の生活
食事を食べ終え、食器を片付けた。
幾ら社長が最低な男でも、食事のお礼くらいはしないとね?
私は食事のお礼にコーヒーを淹れる事に。
淹れたてのコーヒーを手にリビングへ。
彼はソファに腰かけていた。
昼間と同じ位置に…。
コーヒーをテーブルに置いて、向かい合わせに座る。
すると―――、
「それで、どうするか決めたか?」
「…………はい」
私はサイン入りの婚姻届を差し出した。
こんな事に使うとは思っても見なかったけど、
もしかしたら面接に合格して…
すぐにでも入社手続きをしてくれるんじゃないか……
って、淡い期待を持っていた。
まさか、婚姻届に印鑑を使うとは…。
私は“はぁ…”とため息を吐きながら彼に視線を向けると。
!!!!!!