社長と秘密の生活
暫く続く沈黙の車内。
私は身体の震えが少しずつ治まり、
身体が温かくなるのを感じ始めた。
私は意を決して、2人に話しかけた。
「あの……これは…どういう…?」
すると、小夜さんは優しく微笑んでゆっくりと話してくれた。
……そっと手を擦りながら。
小夜さん夫妻は要の祖父母で一条財閥の会長夫妻。
そして、早苗先生は会長夫人の専属ボディーガード。
要と私のことを村岡親子(家政婦の村岡さんと要の秘書の沢田さん)から報告を受け、
………凄く心配していたらしい。
もう、何が何だか……。
突然の事で頭がパンクしそう。