社長と秘密の生活
「要……忘れたいの。抱いて?」
「けど………」
「胸を掴まれた感覚が消えない…」
小声で呟く杏花を俺は優しく抱きしめた。
杏花は俺をじっと見上げて、
吸い込まれるように顔を近づけると
杏花は潤んだ瞳をそっと閉じた。
俺はゆっくりと唇を重ね甘い口づけを。
パジャマのボタンを1つずつ外し
少しヒンヤリする身体にキスを。
両腕でそっと抱き寄せ、
胸の爪痕に優しく吸いついた。
男の痕跡を消すかの如く、
俺は杏花の白い肌に
幾つもの紅い薔薇を咲かせた。