社長と秘密の生活


「……か…な……め…?」


小さな声で俺の名を呼んだだけなのに

彼女は俺を無意識に煽る。

両手を伸ばし、

俺に抱きつこうとする彼女の身体を

しっかり抱き寄せた。


「杏花」




初めて杏花を抱いた日のように


これ以上無いほどに愛おしく


全てを奪い、満たされるまで


俺は杏花の身体の隅々まで愛し


 杏花が安心出来るまで


   何度も何度も


   優しく抱いた。



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