社長と秘密の生活
アーケード内を歩み進めると、
ひと際広い中央広場へ辿り着いた。
―――そう、ここはセレモニー会場。
俺はオープンセレモニーを行う会場へ
ゆっくりと足を踏み入れた。
オープニングスタッフがあちらこちらに見うけられるが
ここだけ厳粛な空気が漂っている気がする。
―――よし!! 完璧だ!!
俺は会場を後にして
通用口へと行きかけたその時――!!
「社長、大変です!!セレモニーで参加予定の男性が、今朝体調不良で緊急入院したようです」
「はっ!?どういうことだ!?」
「詳しい事情は不明ですが、セレモニーに参加出来ないとの事」
「代役は?!代わりの者は誰かいないのか?」
「それが……」