社長と秘密の生活


「要、杏花さん。思いっきり楽しんでちょうだい!!」


満面の笑みで言葉を残し、

小夜さんと早苗さんは部屋の中に消えて行った。


部屋の前まで来て、取り残された要と私。


「要、私たちも行かないと…」


私は要の腕を突いて。


「ん?そのうち……呼ばれるから」


―――呼ばれる?

そう………なんだ……?

呼ばれたら、部屋に入るってワケね。


けど………、

これって……まるで……。


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