社長と秘密の生活
「とりあえず、食事にしよう。今日はこの後、出掛けるから」
「えっ?出掛けるって、どこに?」
「新婚旅行に」
「はっ!?」
彼女は更に困惑した表情でオロオロ。
フフッ。
自分の格好に気付いてない様子。
「寒く無かったか?」
「へ?………ギャッ!!////////」
彼女は俺が用意したパジャマの上着だけ着て寝たらしい。
解禁の襟から胸元が少し見え、
ズボンはウエストが合わなかったようで穿いていない。
まぁ、俺的には見晴らしが良いが。
さらにパニック状態の彼女の腕を掴みダイニングへ移動。
杏花はイマイチ状況が呑み込めていないようだが、今は時間がない。
飛行機の時間が迫っているからのんびりしてられない。
俺は杏花を軽く無視して食べ始めた。
すると、彼女も椅子に座り…
「いただきます」
消え入りそうな声で挨拶し食べ始めた。