社長と秘密の生活


「杏花?」

「ふぇっ!?」


耳元で優しい声音で囁かれ、思わずまの抜けた声が。

抱きしめられていたハズの身体は、

いつの間にか要と向かい合う体勢に。


何が何だか把握出来ずに、要の瞳に吸い込まれる。


「杏花?」


顎をゆっくり持ち上げられ

小声で『目、瞑って』と囁かれ、条件反射で目を瞑る。


すると、

!!?

要の唇が私の唇に重なった。


周りからの声に煽られ、キスはどんどん深くなる。



意識がどんどん薄れてゆく―――


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