社長と秘密の生活


急に壁に押し付けられ、

咬み付くようなキスに襲われた。


甘噛みされては軽く吸い上げられ、

芯からジンと痺れが走る。


抱き寄せる腕が強まり、ますますキスは深くなる。


いつもの要じゃない。

一体、どうしたの?


パックリ開いているドレスの背中。

壁の冷たさが肌に伝わって来る。


けれど、要の眼差しは凄く熱くて

その視線だけでも蕩けそうになってしまう。

私は自然と彼を求めて……。


「杏花……もう…」


要が耳元で甘く囁く。


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