社長と秘密の生活
そして、それを確認しようと一斉に杏花に近づく男共。
「そんな、皆さんで匂いを嗅いだりしないで下さい。恥ずかしいですから…」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
男連中が杏花にくっつきそうなくらい近づいて、杏花の匂いを嗅いでる。
――――この俺の目の前で。
俺は拳を握りしめ、こめかみの辺りの血管が
ブチブチ切れてる……そんな気がした。
すると、その中の1人がおもむろに杏花の髪をひと掬いして……。
「髪、すごく柔らかいね?」
「……そうですか?」
「あぁ。髪からもいい匂いがする」
杏花に優しく微笑んだ、その時―――――。
!!!!!!!!!!!!!!!
そいつは指に絡めた杏花の髪に
―――――キスをした。