社長と秘密の生活
「ねぇ、どうしたの?」
杏花は俺の顔を覗き込んで来た。
「社長~、そういうことはご自宅だけにして下さい。ここは会社ですよ~?」
「「 そうそう 」」
……はぁ?
コイツら、何を言ってんだ?!
それを言うなら、お前だろ!!
仕事中に……よりによって社長の妻に
手を出していいと思ってのか?!
小馬鹿にするみたいに俺に嫌味を言いやがって……。
「お前ら、いい加減にしろ!?仕事中に匂いがどうのって。嗅いだり、触ったりはセクハラだぞ?」
「セクハラって…。それは社長が決めるんじゃなくて、杏花さんが判断する事ですよ~」
生意気にも俺に楯突いてきやがった。
マジでムカつく。
俺は眉間にシワを寄せ、威嚇するみたいに……。