社長と秘密の生活
「“さん”はいらない。」
「う゛ぅっ……かなっ…めっ//////」
ヤバい。すげぇ、感動。
今まで呼び捨てなんて腐るほどあるのに、こうも照れられると…
こっちまでテレるっつうの!!
遊びの女と違って、なんかスゴイ新鮮。
―――――チーンッ。
いつの間にか駐車場についた。
車に荷物を載せ、杏花を助手席に乗せた。
空港までの車内で杏花は緊張しているのか…ずっと黙ったまま。
いや、緊張じゃ無くて不満があるのか?
もしかして、強引だったか?
けど、女なんて生き物は皆、
旅行や贅沢が好きなんじゃなかったか?
何が不服なんだ?