社長と秘密の生活
男の経験が無いって言うわりには、キスはぎこちなくない。
俺のキスにちゃんと応えてる。
“処女”っていうのはウソか?
唇を離すと腰が砕けたみたいで、俺のシャツを掴んでフラフラしてる。
「大丈夫か?」
「もうっ!!/////」
杏花は顔を真っ赤にして、俺の胸に抱きついて来た。
フッ、可愛いヤツ。
呼吸を整えている杏花。
さすがの俺も初めからちょっと激しかったか?と思うようになり…。
ホントはもっと続けていたかったが、
………仕方ない。
コレくらいにしてやるか。
「俺はこのままでも……いいが?」
俺は、寝室を指差した。
すると―――――、
「イッヤぁ――――あっ!!!」
彼女は突如パニックを起こし始めた。
目は泳ぎっ放しだし、俺から段々と遠のいて…。
フッ。
まぁ、夜は長いしな……。
とりあえずは食事にするか。
俺はそんな彼女に、
「ほら、メシ食いに行くぞ?」
彼女はうんうんと頷いて、子犬のようにコテージを飛び出した。