社長と秘密の生活
新婚旅行初日で緊張していたんだろう。
俺が用意したシャンパンをがぶ飲みした。
案の定、グラス2杯で潰れてしまい、
結局初夜はお預けか?
まぁ、初めてなんだから仕方がないか。
今、こうして俺の腕の中でスヤスヤ寝ている…杏花。
女なんて、ヤッた後は仕方なく腕枕くらいはしてやってたが、杏花は違う。
全然“苦”じゃない。
むしろ、嬉しい。
っつうか、他の男に杏花のこんな無防備な姿を見せたくない。
この場所は、俺だけの特等席。
今だって、爆睡してるのに…
無意識にすり寄って来てるし。
ホント、かわいいヤツ。
俺はそっと抱きしめる。
細い身体なのに妙に色気がある。
胸が大きいせいか?
抱きしめると心地いい。
ほんのり甘い香りが仄かに香る。
マジで拷問だ。
昔の俺なら速攻で襲ってるぞ?
ってか、俺の横で爆睡した女はいない。
爆睡する前に俺が去るし、
女を長時間拘束しない。
それが俺のルールだった。