人間
ブーブー
そんなことを考えていると、鞄が震え出した。
「あっ!私馬鹿じゃん!携帯があった!」
私は急いで鞄の中から携帯を取り出し画面を見た。
受信メール1件と表示されていた。
そのメールは華織からだった。
"大丈夫?最近酷くなってきた気がするんだけど…無理しちゃダメだよ!たまにはうちらを頼りなさい!"と書いてあった。
そのメールにどれだけ私が救われたか。
“私はいい友達を持ったなぁ。”と、とても嬉しく感じた。
私は華織に電話した。
「もしもし?どうしたの?」
華織の声が聞こえて少し安心したのか、体が震える。
「あのね…今、校舎の裏にある倉庫に、閉じ込められてしまて…出れないの…。」
私は涙があふれそうなのを我慢しながら震える声で言った。
「え!?閉じ込められた!?わかった!今から行く!!」
そう言ってくれたことが嬉しくて、相手には見えないのに「うん。」と頷いた。