人間
私は明日学校へ行くと言った。
それは、真実をこの目で確かめるため。
そして、ある決意を固めるため…。
そのためにその日は早めに寝ることにした。
次の日、久しぶりに学校へ行くという私に、両親は優しく微笑んだ。
久しぶりの学校はとても緊張するとともに、恐怖を感じた。
3-2という札を見て、教室の扉を開く。
私の姿を見て話し声はピタリと止まった。
私は無言で自分の席へと着いた。
今だ落書きされたままの席へ…。
「おはよう。…大丈夫?痩せたみたいだけど…」
そう言ってきたのはあの3人だった。
「…全然大丈夫じゃないよ…」
そう言う私に3人は顔を見合わせた。
「どうしたの?うちたちにもそんな態度とるなんて…なにか言われたの?」
そう華織に私の心は黒い何かが渦を巻出していた。